2007年6月 5日 (火)

高畠華宵 大正・昭和レトロビューティー

お待たせいたしました。mixiの「モダンガールニ首ッタケ」コミュの管理人で「乙女文化」研究家のelbeちゃんによる、「モガ」必見本の第二回目でございます。





編者:松本品子『高畠華宵 大正・昭和レトロビューティー』河出書房新社、2004年

紳士淑女の皆々様、御機嫌やう。エルベに御座います。今回も魅惑的な御本を紹介して行きたひと思っていてよ。是非とも最後までお付き合いくださいまし。

ではでは早速。今回の教科書は『高畠華宵 大正・昭和レトロビューティー』。麗しの抒情画家・高畠華宵先生の挿絵が紹介されている本であります。大正・昭和初期に興味を持たれる貴方様でしたら、先生の名前を一度は耳にしたことがあるのではないかしら?それともすでに熱狂的な愛好者でありませうか?

この本は、甘美で誘惑的な眼差しでこちらを見つめるレディの挿絵と供に、華宵先生の年譜や御自宅と云ったプライベエトも紹介されていましてよ!

カフヱや百貨店、職業夫人など当時を彩った文化...。モダンガールが身に纏ったファッションアイテムも掲載されていますから、とても有り難いことにありますね。当時の文化に近付きやすいことでせう。

手の指先にまで感情の込められたポーズ。危うさの残る憂いをおびた眼差し。櫻の花びらのやうに甘く艶のある唇...。嗚呼、華宵先生が描かれた抒情画はなんと美しく、私の心を虜にするわ。陶酔してしまいそう。

そうな、貴方様は抒情画のやうに妖しくも感傷的なポートレイトが欲しひと思ってはいませぬか?そのやうなことでしたら、華宵先生の描かれた女性達の品のあるポーズはとても参考になることでせう。

アンニュイでコケティッシュな眼差しで殿方を虜にいたしませう...なんてな★

それでは、皆様お体に御気を付けて。

(elbe)



華宵先生の描く少年も色っぽいんですよね。 こちらもぜひご参照ください。(by Rosy)

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2007年6月 3日 (日)

継続は力なり

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photo by 中山可奈子 (上記1点)

さぁ、真打の登場です。
一度彼女に出会ったら絶対に忘れることが出来ないはず。日本で唯一「モガ」の「日常」を実践されている、淺井カヨさんにインタビューをしました。カヨさんは昨年、柴又で行われた大正時代コンテストでも優勝されました。他の参加者は「仮装」ですが、カヨさんにとってこの装いは「日常」なのです。「ヴィンテージを日常に」を推奨したいラジオデイズにとって、カヨさんはお手本にすべきアイドルです。さて、どんな話が飛び出すのでしょうか・・・?

大正時代コンテストの様子

与野の大正時代祭りの様子

Q1 大正、昭和初期の文化に触れたきっかけを教えてください。

旧家の生まれで、祖父母が古いものを大切にしていたので大正、昭和初期のものが身近に混在していました。それらを見て育ち、自然とその時代のものに興味を持ったと思います。物心がついた頃に、愛知県犬山市の野外博物館「明治村」と岐阜県恵那市明智町の「日本大正村」へ出掛けて、強い衝撃を受けました。その後、中学一年生の頃にアンティーク好きの友人の影響もあって、古いものを集めるようになり高校時代からは骨董市へ出掛けていました。

Q2 どんなきっかけで「モガ」スタイルになりましたか?

平成十六年春、「大正ロマンチカ」の花見会へ初めて参加した時に、モダンガールの洋装を探し回って自分なりのモガの装いに挑戦しました。同年に、大正、昭和初期のものを蒐集している方と知り合い、その方のその時代へのこだわりが半端でなかった為、元々好きだった骨董蒐集と大正、昭和初期について、もう一度見直すきっかけとなりました。

元々はヴィクトリア朝の美術や文化に強い興味を持っていたのですがロココ趣味、アリス嗜好と相俟って、長らくロリータ・ファッションを愛好していました。今もその世界は好きですが、モダンガールが自分にとって最もしっくり来るスタイルだと確信し、現在に至ります。

Q3 「モガ」スタイルを実践するために、心がけていることはなんですか?

一日一回は、大正、昭和初期の文化に触れるようにしています。
当時の仮名遣いの本を読んだり、音楽を聴いたり、建物を観に出掛けたり、展覧会を見たり、昭和初期の献立で料理を作ったり、当時から営業している料理店へ出掛けたり、無声映画を観たり、大正生まれの方にお話を伺ったり、骨董市へ出掛けたり、、、と本当に様々ですが、それら全ての経験が、現代のモダンガール実践の血となり肉となると思っています。

髪型は下北沢「セピア倶楽部」にて、断髪にしています。形を整える時は、椿油(大島産)を使います。基本的には、天然色素の化粧品しか使いません。(労働時以外は)香水を纏わず、帽子を被らず、手袋を持たずに、外出をしないことにしています。

当時の洋装、またはそれに近い形のドレスを入手出来た時に気を付けることは、そのまま着用しないと云うことです。自分なりに、そのドレスに最も合うと思われる帽子、手袋、アクセサリー、イヤリング、鞄、ハンカチ等々の細かい点まで、姿見で何度も合わせて納得が行くまで組み合わせます。この組み合わせが 「モガ」スタイルを実践する上で重要な点です。

Q4 素敵なお洋服、小物は何処で手に入れてらっしゃいますか?

都内の骨董市(新井薬師、富岡八幡宮、平和島骨董祭、骨董ジャンボリー、など色々です。骨董市へは早朝から出掛けます。)、西荻や川越の骨董屋、セカンド・ハンド、福祉バザー、古物、中古品店など、古いものが有りそうな場所へは、何処にでも出掛けます。基本的には、自分の足で探して見つけています。

Q5 カヨさんお勧めの大正浪漫な場所を教えてください。

岐阜県恵那市明智町の「日本大正村」にある「天久喫茶」がお薦めです。ここは、京都千本通りの大正十二年開店のカフェーを復元したものです。白エプロンの本物の女給さんも働いています。「日本大正村」には、様々な大正建築がありますので是非足を運んでみて下さい。

埼玉県川越市の「大正浪漫夢通り」には、素敵な大正建築があります。また、同じく川越市の「モダン亭 太陽軒」(大正11年創業)は、大正浪漫の雰囲気を味わいながら食事が出来る場所です。

北九州市の門司港駅舎(大正三年)も必見の価値が有ります。初めて此処を訪れた時は、本当に心が動かされました。京都、四条大橋南西にある東華彩館(大正十五年)も通るたびにわくわくしました。

澁澤榮一翁の東京都北区、晩香廬(大正六年)、青淵文庫(大正十四年)も素晴らしい建物です。また、文京区音羽の鳩山会館(大正十三年)は、ゆっくりと過すのに最適な場所です。

東京駅旧石川組製糸西洋館(入間市)、弥生美術館竹久夢二美術館江戸東京たてもの園の旧大川邸いちかわ西洋館倶楽部、井の頭公園駅近くのカフェー「宵待草」、、、とまだまだ沢山ありますが、長くなりそうなのでこの辺りにします。

Q6 最近、感銘を受けた本・映画は何ですか?

【本について】
最近、埼玉県立近代美術館で開催された「澁澤龍彦 幻想美術館」(監修・文 巖谷國士)の本は、単なる図録ではなく、もう一つの美術館が此処にあるかの様でした。

「変身」(嶽本野ばら著)
現存する最古のカルーセルエルドラドに乗る為に、「としまえん」へ行かねばなりません!

【映画について】
モダン活劇「海浜の女王」(昭和2年 15分)柏三枝のモガ姿に、鈴木伝明のモガ女装など非常に面白い作品でした。

先日、いちかわ西洋館倶楽部にて「熱砂の舞」(ルドルフ・ヴァレンチノの遺作、1926年)を観たのですが、ファッションや小物など大変興味深く思いました。実際にはありえない様なアラブ世界に感じましたが、、、。無声映画ピアノ伴奏の柳下美恵さんの演奏も素晴らしかったです。

Q7 最後に「モガ」を目指す若者に一言。

あの時代の、総合的な探究が最も重要だと思います。一言で表すのは、難しいのですが「継続は力なり」でしょうか。

新しき「モガ」に出会えることを、心より楽しみに致して居ります!

淺井カヨ

photo by 西浦良一 (以下3点)



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2007年5月29日 (火)

近代の女性美 ハイカラモダン・化粧・髪型

mixiの「モダンガールニ首ッタケ」コミュの管理人で「乙女文化」研究家のelbeちゃんに、「モガ」必見のご本をレコメントしてもらうことになりました。連載になる予定です。

紳士淑女の皆様、御機嫌麗しゅう。お初にお目にかかかります、エルベと云ふ乙女に御座ひ。これから皆様と楽しくのびのびと“大正ロマン・昭和モダン”に浸るべく、エルベと一緒にお勉強して行きませう。

記念すべき第一回目の教科書は『近代の女性美 ハイカラモダン・化粧・髪型』と云ふ御本です。

この本は、明治~昭和45年以前までの美容について記され、当時流行した髪型・化粧方法・化粧品について、事件やエピソード(恐ろしいものもありましてよ!)などを交え解説されております。このやうな本を手に取ったことのない方も読みやすいものでせう。髪型・化粧道具・広告のカラー図版も掲載されているので、図版を見るだけでも楽しめるのではないかしら。

大正・昭和初期のヘアメイクをすることはなかなか難しいことですから、この本を読んで当時のロマンチックな雰囲気を味わうのも良いことでありませうし、雰囲気を味わうだけでは物足りないわ!と云ふそんな乙女はこの本を参考に、大正・昭和初期のレディにおめかしするのも粋な行いでせう。持運びに便利な大きさの本ですから、通勤・通学のお供にいかがかしら?

読んでくださりありがたう!それでは、皆様にとって素晴らしひ一日でありますやうに...。

(elbe)

編著者:村田孝子(翻訳者:駒田牧子)『近代の女性美 ハイカラモダン・化粧・髪型』ポーラ文化研究所、2003年




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